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目とメガネのことわざ

 メガネ店にとって目とメガネは切っても切り離せません。そんな目とメガネにかかわることわざや
言い回しを調べてみました。みなさまのご参考になれば幸いです。 

あ行/か行/さ行/た行/な行/は行/ま行/や行/ら行/わ行



あ行
  
 青葉は目の薬  みずみずしい青葉の色を見ると眼の疲れを回復する事ができるという事
 生き馬の目をぬく  生きている馬の目を取ってしまうほどのすばしっこさで他人を出し抜いて 利益を得る事
 一隻眼 物を見抜く力のある独特の見識。 「隻」は一つ。他の人とは違った一つの目という意。 
 一目おく  囲碁で相手が自分より明らかに強い場合に、先に一目おかせてもらう事から、相手が自分より優れていると認めて敬意を払う事。
 魚の目に水見えず
 人の目に空見えず
 水の中で生活している魚は、水というものの存在に気がつかない。 それと同じように、人間は空気中で空気を吸って生きているが、空気の存在に注意しない。 なくてはならぬものでありながら、あまり近い存在なために目に入らないこと。 我が身に関することはかえって気がつかないこと。
 後ろに目なし  うしろに目はないから、見えない、知らない。人間に盲点のあることのたとえ
 鵜の目鷹の目  鵜や鷹などの鳥が獲物を探す時のように、注意深く鋭い目つきで物事を探し出そうとする様
 雲煙過眼 物事に深く心をとめない。あっさりとして執着しないこと。 雲や煙がたちまち目の前を通り過ぎて跡形もない、という意味。 
 縁の目には霧が降る  縁があって結ばれているものには、霧が降っているように相手の欠点が見えないで、かえって美しく見える。
 大勢の眼鏡はたしか  多数の人の判断はだいたい正確である
 岡目八目 囲碁の対局をそばで見ている人は八目先まで見通すことができることから
当事者よりも傍観者の方が物事を的確に判断できるという事 
 男の目にはふちを引け
女の目には鈴を張れ
 男の目はきりりとまっすぐなのがよく、女の目はぱっちりと開いたのが良い
 鬼の目にも涙  どんなに無慈悲冷酷だと思われている人でも、時には温かい人間味を発揮するものだ、という事。
 鬼の目にも見残し  観察の非常に精密な人にも時としては見落としがある。 情け容赦もなく過酷なことをする人にも手ぬかりがあること
 親に目なし  我が子かわいさのあまり、子の欠点や誤りがわからない。 何か子供が事件を起こすと「うちの子に限って・・・」が、それである
 親の欲目  親は自分の子供のことになると愛情に引かれて公平な見方ができなくなり、実際以上にいい評価をしてしまう事
 女の心は猫の目  女の心は猫の目のように変わりやすいことのたとえ


か行

 餓鬼の目に水見えず  餓鬼(常に飢えと渇きに苦しむ亡者)はいつものどが渇いているので、かえってそばに水があっても気付かない。 あまり焦って求めると、かえって求めるものが見付からない、という意味
 刮目して見る  目を刮(こす)ってよく注意して見ること。 今までとは違った見方で相手の進歩や変化を見直すことをいう
 壁に耳あり障子に目あり  どこで誰が聞いているか、どこで誰が見ているかわからない。 密談や秘事はとかく漏れやすい、という事
 眼光紙背に徹す  書物を読んで奥にある深い意味も読み取ること
 聞けば気の毒 見れば目の毒  知らなければ同という事もなかったことが、見たり聞いたりすれば煩悩が生じ、欲望が起こって、心身の苦しみが多く、あれこれ迷う事
 口は閉じておけ 目は開けておけ  言葉を慎んで活眼を開け。沈黙を守ってよく観察せよ、という意味。
【参考】 Keep your mouth shut and your eyes open. の訳語
 恋は盲目  恋は常識や理性を失わせ他の物事を見えなくさせるということ。
Love is blind


さ行

 青眼 晋の阮籍は、歓迎する人に会う時は青眼(黒目)で、気に食わない人に会う時は白眼で対した、という故事から、 歓迎の心を現わした目つき、好意に満ちた目つきのことをいう 


た行

 炭団(たどん)に目鼻  色が黒くて目鼻立ちがハッキリしないたとえ
 卵に目鼻 色白でかわいらしい顔立ちのたとえ 


な行

 二階から目薬  回りくどくて効果のないこと。意のままにならずもどかしい事
 抜け目がない  他人はどうあれ、自分だけは得をしようと気を配り、要領よく振る舞う様子


は行

 百聞は一見にしかず  人の話を何度も聞くよりも、一度実際に自分の目で見たほうがよい、
という意味


ま行

 都は目恥ずかし 田舎は口恥ずかし  都会の人は目がこえているから、はたで自分をどうみているかと心をくばり、自分を恥じるが、 地方の人は口うるさいから、なんと言っているだろうと気がひける、ということ
 耳を貴び目を卑しむ  人から聞いた事は尊重するが、自分で見たことは軽んずる。
遠い昔のことを尊び、今のことを軽んずることにもいう。
 【類句】 耳を信じて目を疑う
 見るは目の毒聞くは気の毒  何も見なければ欲望も起らないが、見ればそれなりに刺激されて心も動く。 聞けば聞いたで心を悩ます。不必要なものは見たり聞いたりしないに越したことはない、という意味
 見目は果報の基  顔かたちが美しいと幸福になれるということ
 見目より心  人は容姿の美しさよりも、心の美しさのほうが大切であるということ
 見ると聞くとは大違い  話に聞いていたことと実際に見るのとでは大きな違いがあること
 見るは法楽  いろいろの物を見ることは慰みであり楽しみである。 「法楽」は、神楽を奏したりお経を読んだりして、神仏の心を慰め供養すること。 転じて、人の心の楽しみ・慰みの意味になる
 目から鱗が落ちる  新約聖書に出てくる言葉で、失明していた人が突然視力を回復する意で、 解けずに悩んでいた問題を解決する糸口が、ふとしたきっかけでつかめることをいう。
 目から鼻へぬける  判断力が優れ、物事に素早く反応できる様子。頭の回転が速いこと。
 目から耳へ抜ける  見ることは見ても、頭の中にはなにも残らずおぼえていないこと。
 目くそ鼻くそを笑う  目糞が鼻糞のことを、汚いといってあざ笑う。自分の欠点には気付かず、他人のことをあざ笑う。 お互いに欠点のある者同士がけなし合うこと。
 The pot calls the kettle black.
 目で見て買うな味見て買え  色や形のよさではなく、品質を吟味して買えということ。
 目で見て口で言え  実際に目で見て、それから口にせよというので、事柄を観察しないで、いたずらに口でいうものではない、という意味。
 目で見て鼻で嗅ぐ  注意に注意を重ねること。
 目で目は見えぬ  常識のある人でも自分で自分の欠点は知る事ができないということ
 目と鼻の先(間)  非常に近い事
 目に一丁字なし  全く無知な事。全く字を知らない事
 目に入れても痛くない  子どもや孫がかわいくてたまらないこと。溺愛する事。
 目に角立てる  物事を荒立てる事。怒った目つきで鋭く見ること。
 目には目を歯には歯を  もともとは「ハムラビ法典」からのことわざでした。
相手の仕打ちに対しては、相手の仕掛けてきたと同じような手段で対抗せよ。 旧約聖書では「(相手に傷を負わせた時には)・・・目には目を、歯には歯を・・・ (相手と同じように自分の身を傷付けて)償わなければならない」と説いている。
復讐を戒める言葉として「過剰な復讐をやめ、同等の罰にとどめて相手を許しなさい」という戒めの言葉です。
 目の上の瘤(たんこぶ)  目の上にある瘤のようにうっとうしいもの。目障りで邪魔な存在の事
 目の正月  「正月」は一年中で最も楽しい月であることから、珍しい物、美しい物などを見て楽しい思いをすることをいう。
 目の保養  美しい物や珍しいものを見て、目を楽しませること。
 目の寄る所へは玉も寄る  目が動くにつれてひとみも動くことから。同類の者が集まる。
何事か一つ起こると、同じようなことが続いて起こる、という意味。
 目は口ほどにものを言う  目つきは口で話すのと同じくらい気持ちを相手に伝えることができる、表現できるという事。
 目は心の鏡  目を見ればその人の心がわかるということ。
The eye is the mirror of the soul. の訳
 目は人の眼(めはひとのまなこ)  目はいちばん大事な器官だということ。 その人がどんな人物であるかは目に現われている。
 目端が利く  その場に応じてよく機転がきく事
 目鼻をつける  物事のおおよその見通しをつけること
 目引き袖引き(目引き鼻引き)  声を出さずに、目くばせしたり、袖を引いたりして、(鼻を動かしたりして)相手に自分の意志を伝えるさま。
 目元千両口元万両  美人は目元が美しく口元がかわいらしいということのたとえ。
 目病み女に風邪引き男  目の病気で瞳の潤んだ女性と風邪を引いた男は魅力的だということ。
 目渡る鳥  物事の過ぎ行くことが非常に早いのをたとえていう。
 目をおおうて雀を捕らう  雀が逃げてしまうのを見るのが怖いあまり、目を隠して雀を捕まえようとする
愚かな様から。現実を直視せず、つまらない策を用いる事。
 目をむくより口を向け  怒るより、よく説得する方がよいということ。
 面目躍如たるものがある  いかにもその人らしいと感じられるものが言動によく表れている。
 面目を一新する  古いものが改まって、すっかり新しくなる。また、新しくする
 面目を施す  立派なことをして一段と評価を高める。
 目算を立てる  何かをするに先立って全体の計画を立て、費用や時間の大体の見通しをつける。


や行

 藪に目くばせ 藪にらみのような目つきをして、違う方向を見ることで、よそ見することのたとえ。 
 欲には目見えず  欲に目がくらんで物の道理がわからなくなること
 横目を使う  他人に気付かれぬように何かを観察したり、そっと合図を送ったりするために、 顔を前に向けたまま、目だけ動かして横の方を見る
 四つの目は二つの目より多くを見る  何事でも、一人だけで見たり判断したりするよりは、大勢で見たり判断したりするほうが確かである。 【参考】 Four eyes see more than two. の訳語。
 夜目遠目笠の内  女性は夜見たとき、遠くから見たとき、笠をかぶっているところを見たとき実際よりも美しく見えるということ。
 夜の目も寝ずに(よのめもねずに)  寝る間も惜しんで何かをする様子。
 弱り目に祟り目  不運な時にさらに不運な出来事が起こること。


わ行

 我が子には目が無い  親は我が子が可愛いあまり甘くなりがちで、的確な判断ができなくなるものだということ
 我が目を以って我が睫(まつげ)を見んとするが如し  身近な事はかえってわかりにくいということ。
 脇目も振らず  よそ見もしないで何かをする、という意味で、一つのことに心を集中して打ち込む様子。


目にちなんだことわざについては、メガネという目に結びつきの強い商品を取り扱っている事もあって
一度まとめてみたいと思っていたところに、目の情報紙 ファミリー アイズで取り上げられていたからでした。その記事と インターネットHPの「ことわざデータバンク」及び『ことわざの部屋 身体を含むことわざ」を参考にさせていただきました。 

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